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統合失調症女子のポジティブログ

統合失調症持ちの20代女子が闘病記やポジティブ思考のコツなどを書いていきます!

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新人客先常駐型SEだった私が統合失調症になるまで。第11話「私と入院生活の始まり」

1月29日の深夜、私は入院した。

あまりに混乱していて、自分が入院したと自覚したのは2月3日だった。

 

 

市の命令で入院が決定したあと、私はある部屋に入れられた。

部屋では2人の看護師さんがいて、病院の寝巻きに着替えさせられた。

そして部屋には1月のカレンダーが貼られていて、今日が何日かわかったらナースコールで教えてくださいと言われた。

私は時間軸など考えられないくらい混乱していて、今日の日付なんて全く想像できなかった。

部屋には1月のカレンダーにトイレ、ベッド、そして扉があり、いかにも脱出ゲームを連想させるかのような風景だった。

そこで私は思った。私はスマホゲームの中に入ってしまい、脱出ゲームをすることになったのだと。

ナースコールを押してはわからない問題が次々と出され、部屋から一向に出られないまま深夜が過ぎていった。

 

それから寝たかも覚えていない、朝が来てからのこと。

外の風景はまるで小学校のようで、私は自分が小学生になったのではないかと思った。

看護師さんから朝食と水が運ばれてきたが、得体のしれないものを飲み食いしたら私は死ぬと思いこみ、味噌汁のお椀を倒した。

 

朝食が下げられたあと、再び脱出ゲームの世界に戻った。

私はふと会社の同期の「田中」のことを思い出した。

なぜなら同期と撮った写真をメガネを外して見ると、田中が黒い笑みを浮かべていたように見えたからだ。

田中は日本で4番目に多い苗字だから、新人のフリをして私を騙し、私の親族からお金を騙し取り、日本一になろうとしているのではないかと思った。

田中は私を閉じ込める為の脱出ゲームを作って、絶対にクリアできないようにしていたのではと考えていた。

田中は施設内の人や私の両親、会社の同期などに、「私の部屋までたどり着けるかなゲーム」に参加させ、私の両親には絶対にクリアできないコードを、会社の同期には一瞬でクリアでき、私の部屋の様子を覗けて私をあざ笑えるコードを、その他の人には乱数のコードを配布して、ゲームを作っていたのではないかと考えていた。

私は心の中で田中と戦っていた。

田中は「99999(チート)」で私は「00000(無)」。コードで例えるならそんな感じだった。

私は絶対に田中に勝てないようにできている。なら逆に考えて田中は私に負けられない、私に勝つために必死に脱出ゲームを作っているんだ。そうポジティブに考えることにした。

 

しばらくすると部屋に何人かの看護師さんと主治医の先生が来た。

先生たちは私に部屋から出るように言った。

しかし私はこの人たちも田中一族だと思いこみ、外に出そうとしてきた看護師さんに強く抵抗し、部屋から出なかった。

すると先生たちは諦めて、外に出ていった。

 

その決断が、のちに私を苦しめるとは、思いもしていなかった。

 

次回 第12話「私と隔離・拘束」